2022/7/2 樽ケ沢  沢登り



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注)事故から約4か月経過し陸浦さんはほぼ普段通りの生活。
計国隊長は10/18に長寿医療センターから中部ろうさい病院に転院しリハビリに励んでおります。

寺島のモヤモヤ感にも一旦区切りをつけ前を向くことにします。
そのために当時の記録として掲載します。

注)カメラは救助時に流されてしまったので写真は計国隊長のカメラのデータからいただきました。





南木曾町の岩倉川、樽ケ沢という沢を三人で遡行していました

。入渓して3時間くらいのところで4-5m級の滝を二人連なって登っているのを下で動画撮影してました

。 登り切りそうだったのでそろそろ寺島も取り付きましょうかと思った矢先に二人が重なって落ちてきました。10時半ころでした。

動画撮影していたカメラは二人を救助中に流されて行ってしまいました
。 滝つぼのある滝ではなく角の取れた大きな岩の上にチョボチョボ流れ落ちるくらいの水量でしたがザック側から落ちてコテンと反転うつぶせになった形ですので 水を飲みそうで仰向けになるようひっくり返しました。

陸浦さんは自分で動けそうだったので水から上がってもらいましたが腰が痛く力が入らないとのこと、計国は意識や言葉はハッキリしていましたが手足は動かないのか感覚がないのかどちらなのかは分かっていませんでしたが動きませんでした

。 脇に腕を回して抱き上げようとするも重くてだめ。私の膝に上体をもたれかからせていました。しばらくしても動けなさそうだったのでズリズリずらして上半身を岩にもたれさせました

。 現場で119番通報するもつながらず、とても彼らを背負ったりできないのでとにかく救助を要請しようと林道によじ登り通報

。この11時40分くらいの一回だけ電話が通じた。後で知ったがKDDIの回線不具合でスマホは使い物になっていなかった

。 私のスマホもこの一回以降林道移動中にも一度もつながらずネットにもアクセスできずであった。

林道でゲートに向かう途中救急隊と出会い、救急車に同乗して来た道をもどる。救助隊5名ほどを引き連れてまた、沢に向かって降りていく

。 ヘリは14時くらいに出動、14:30くらいに現場上空に到着。通報時にガーミンの座標を伝えておいたので案外早く見つけてくれた

。 地上部隊として激坂をくだり沢に降り立ったところでヘリが二人とも収容してくれた旨の無線を受信。救助隊に繰り返しお辞儀してお礼。

ヘリは雲の関係で松本までは行けず木曽病院に収容。そこでは陸浦さんは骨盤骨折、計国は頚椎にダメージで手足の感覚がなさそうと説明を受けた。

脳の検査ができないので松本の信州大学病院に救急車二台で移送。当日の検査では二人とも脳に異常はなさそうとのこと。




































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【おわり】


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