2022/4/2-3 神鳩避難小屋の前でイグルー作って泊まってきた
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イグルー製作合宿です。
朝4:30くらいに計国隊長が迎えに来てくれました。
川島PAでヨッシーさんと典子さんに合流。
美濃IC出てトイレPで一台に相乗りして石徹白へ。
石徹白中居神社周辺はすでに車が満杯。
林道入り口は空いていたのでバックで駐車。
トラサクも重機も置いていないけど雪が山盛りなので入る車両はあり得ませんからね。
ささっと支度して7:11林道歩き開始。最初からスノーシューです。
テン泊用のザックにはシュラフとシュラフカバー2組。マット、シート、ウォーターバッグ等のお泊り用品がぎゅうぎゅう詰めだ。重いわ。
林道は何か所も雪崩ており、2.8km付近ではザラメ雪に加え足を置く幅のない斜面をトラバースするところがあり落ちれば段差8mほどの川にはまりそうな危険個所。かなり緊張しました。復路ではアイゼンにした方がよさそうだな。
その後もサクサク歩いてやっと石徹白登山口に到着。6.45km 2時間14分でした。
小屋の中にザックを置いて腰かけて休憩。
そして神鳩避難小屋に向けて登り始めます。
最初の石段の上に積もった雪の道は急こう配です。ヒーヒー言いながら登りました。
夢中で登っているともう大杉に到着。あれ?こんな近かったっけ?と思うほどでした。
そこからは夏道方向に行かず、すぐに尾根を直登。ぐんぐん登って25分でP1195。
ここでも休憩。今年は雪が多いので藪やうるさい枝はほとんど雪に覆われていて景観も良いし歩きやすい。
天気も良いので左右前後をキョロキョロしながら気持ちよく歩きました。
途中P1512に向かう1,400mから1,470mくらいまでが急傾斜で雪も滑り気味なのでちょっと苦労しました。
スタートから4時間57分で神鳩避難小屋に到着。
小屋の前の雪よけを外して小屋の中を確認。きれいで広く、テーブルまである立派な小屋でした。
小屋の前でみんなで楽しくランチです。
風もなく金麦が最高においしかったです。
食事後は丸山往復に向かうチームとイグルー製作チームに分かれ行動開始。
ワタクシはイグルーの製作にかかりました。
三段目からは内側、内側にずらして積まないとドームが完成しないぞと言い聞かされていたので忠実に実践しているつもりなのだが上手くいかない。
何度か崩壊するので心が折れそうになる。
雪質がザラメ状でしかも日射があるので切りにくい、重い、載せてもすぐには引っ付かないという厳しい条件です。
典子コーチによると、二段目の時点で立方体ではなく直方体にして長手方向を左右ではなく内外方向に置き、
しかもできるだけ大きなブロックを切り出すのが肝要とのこと。 なるほど!
言いつけに従い、しかも一旦置いたブロックをその都度ノコギリできれいに平面を整えていくと次のブロックも安定することに気づきそれからは順調に進んだ。
(そこに至るまでが長かった、何度崩落したことか)
結局完成したのは丸山往復チームが帰ってきたころで、三時間もかかった計算だ。 だけどコツをつかんだので次は1時間で作って見せますよ!
製作の過程を5秒間隔のインターバル撮影していたのですが雪のブロックの上のカメラが途中で落っこちてて埋もれた雪の中の様子を延々と撮影してました。
日差しが強くて雪のブロックが溶けてきてカメラがずれ落ちたんですね。
残念なことです。
18時前から小屋の中でご飯を食べておしゃべりして、19時過ぎに解散。
ワタクシはイグルーに戻って出入口の造作をして寝床を作って就寝しました。
静かで温かくて快適な住空間でしたよ。
イグルー製作合宿二日目です。
4:30分に起床してイグルーの中で寝床の回収です。
シュラフカバー、シュラフ、マット、シートと順に片付けてふさいでいた出入口を開けて出ようとするも
出入口がピッタリ張り付いて手で押したぐらいでは壊れない。
スコップをガンガン打ち込んでコジて、やっと一部ブロックが落ちたのでそこから広げていく感じ。
これは丈夫だわ。強度的には全く問題ないことが良くわかりました。
5時から小屋で朝ごはん。 その後二日目の作戦会議。
銚子ケ峰方面に向かってみて雪割れの状態を確認後願教寺方面に回り下山するか来た道を引き返すかを決めると
いうことにして6:22にスタート。
サクサクと歩いて1,620m地点で母御岩の方面を見るとゴツイ雪割れがたくさん。
これは歩けないんじゃないか? と誰もが思ったですね。 まあとりあえず母御岩の真横あたりまで行って判断しましょ。
1,690m地点まで来ました。P1748に上がるまでの区間にゴツイ雪割れ。しかも急こう配。
ああ、これはやめた方が良いとワタクシはすぐに判断しましたが、こういう状況だとワクワクする人が約二名いて
まずヨッシーさんがP1748まで登って、降りて様子を聞いた隊長が次に同じように登って、降りて・・・・。
1,690m地点でジッと待つ典子さんとワタクシは完全に全身冷え切って「さっさと下山するぞ」と心の中で何度もつぶやく。
(40分間じっと待ってましたからね。ザックをおろすと背中が寒くなりそうだから背負ったままね)
アトラクションを楽しんだ隊長が戻ってきて、出した答えは「引き返して下山しましょう」・・・・
そこからはチャッチャと下山です。避難小屋の前でスノーシューからスパイクチェーンに履き替えたワタクシはサッサか歩きます。
スノーシューを取り付けたザックは大きく重く大変なのですが、まあ何とか大丈夫。
一時間で石徹白登山口まで降りてきました。
そこで一旦全員揃い、あとは林道を歩いて駐車地(林道入り口)に戻るだけ。
例の危険なトラバース地点。3歩目くらいで足を滑らせました。右手を雪の割れ目に突っ込んでぶら下がれたので良かったですが、
すぐに引き戻して気持ちを落ち着かせました。
大きく上に巻いていくか? それも傾斜は同じで危なそうだな。
下は1mくらい降りればトラバース区間を雪もなく普通に歩ける。
そして向こうで1m雪の崖を登るんだが蹴り込んで登りながら横に移動していけば危険区間を突破できるぞ。
ということで1m滑り降りて、トコトコ歩いて、ガシガシ登りながら横移動して無事突破しました。
後はそれほど緊張する場面もなく歩き、1時間31分で駐車地に到着。
着替えて、満点の湯で汗を流し、生中と枝豆と豚キムチラーメンを食べて帰宅。 16時前には帰着しました。
イグルー製作合宿楽しかったです。 次はもっと早くもっと上手に作れますよ。
【おわり】
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