時計ストーブをロケットストーブ化して木工作業で出る木屑を燃やしたい
--------------------------------------
2019年12月でお勤め終了です。
趣味に時間を割くことができるようになるのでいろいろ環境整備をしていきましょう。
DIYの中でも木工作業は好きなのですが、木屑や老朽化した制作物を解体した材木が邪魔くさい。
再利用が効くものは再利用するのですがそうでないものまでストックしてしまうので(家庭ごみで出すには量が多い)
なんとかしたい。作業場は農機具小屋だったところなので冬はとことん冷える。 ということから出てきた答えがストーブなのですが
買ったままのストーブでそのまま燃やしても、なかなかうまく燃えてくれないし(煙い)灰も多い。
ロケットストーブで強烈火力でスッキリ燃焼させたい。
はい、方針決定。
「ホンマ製作所の時計ストーブを購入して、自分で断熱レンガを作って、そしてロケットストーブ化する。」
まずはネットでホンマ製作所の時計ストーブを注文。
楽天で見つけたスーパーホームセンター ヤマキシさん
【ガラス窓付き仕様】HONMAホンマ製作所 時計1型 薪ストーブAF-60(ガラス窓) 5,150円+送料660円 合計5,810円。
これはお値打ちです。

このストーブの中に断熱・軽量レンガを組みブリキ板で筒を作り、煙突建ててロケットストーブ化したお手製薪ストーブができるのです。楽しみです。
まずは断熱・軽量レンガの材料をホームセンター(カーマ東海店)に買いに行きました。
軽石 中粒10L 2袋(@547円X2=1,094円)

パーライト14L 3袋(@657円X3=1,971円)、袋セメント 25kg 2袋(@404円X2=808円)の3,873円でした。
ストーブとレンガの材料とで合計9,683円です。年金は64歳からです。収入はゼロです。お金はありませんが時間はあります。
費用のミニマイズは必須条件。この前提を外すと家族の理解が得られません。
完成品の薪ストーブは何十万もするわけですがワタクシの薪ストーブはできれば3万円未満で作りたい。
ワタクシが全てコツコツやりますので、もっともコストに影響する人件費はゼロとして計算しますよ。
さて、断熱・軽量レンガの材料を流し込む枠を作っておきましょう。
これは、以前フェンスとして使っていた1X4材を縦引きし切り欠きをいれて組んでいたものをばらしたものを再利用します。

そして、断熱・軽量レンガの材料配分の試行錯誤です。
パーライトをこのくらい入れて

軽石をこのくらい入れて・・・

セメントをこれだけ入れて

水を加えながら混ぜる

それを型枠に入れていく

乾燥させて型枠から外し強度や重量を調べる

パーライトを多くするととても軽くできる。軽石を多くすると強度が増す。
ちょうどよさそうな配分を予想して量産だ!(出た、アルミのたらい)

出来上がったレギュラーサイズの断熱・軽量レンガ

そしてレギュラーの半分サイズも量産だ

時計ストーブの中に積んでみる

必要数は確保できたようなので、次の段階に進みます
次の段階とは・・・・、ストーブの設置場所を確保することです。
農機具小屋(という名前の物置)なので窓の下だろうがいろいろ置いてあります。

物をズラして(断捨離せえよ!)スペースを確保します。

よろしい。 ではさらに次のステップへ。
お手製断熱・軽量レンガは形がいびつで寸法もまちまちです。小屋の床で削って平らにします。

さらに異形サイズのレンガを用意。グラインダーで削りを入れ

レンガタガネで割るのだ

部材の用意が整っているか確認のため仮組してみます
軽量レンガといえども積み上げればかなりの重量なのでストーブは最終設置位置に置く

使うレンガたち

ストーブの底に敷く

ヒートライザー部を積み上げる

燃焼室は異形サイズで整える

うん、レンガの数と形は用意できていることが確認できました。
では、本組みといきましょう。 まずは土壁の土を砕いて水を打ち練ります。

ストーブの底にレンガを並べて、隙間にバーミキュライトを埋めます。バーミキュライト20L 1袋 @657円です。

その上を土壁の土で覆います。

さらにその上を耐火モルタル(2kg) 1袋 547円 で覆います。

一段目を組んで隙間には断熱レンガを砕いたものを入れていきます。
レンガのつなぎ目は土壁の土です。

あとはヒートライザー部を積み上げていきます。目地は土壁の土です。

骨組みはこれで出来上がりですね。次は内筒と外筒ですよ
ブリキ板を買ってきました。カーマ東海店にて亜鉛平板3尺X6尺 1枚 1,738円

いつも食べているアイスクリーム ヨーロピアン シュガーコーンの空き箱を展開して貼り合わせて型紙を作ります。

積み上げた断熱レンガの寸法を写し取ります。

型紙を作成してブリキ板に貼り付けて型を写します。

金切りはさみでカットします。

丸めてみて、実機にあてがいます。

OKそうなので内筒を完成させます。

内筒をストーブに組付けます。隙間空間はバーミキュライトを入れて土壁の土で蓋をします。

次に外筒を作ります。寸法計って切り出して丸めます

出来上がった外筒をストーブの上に置き

ストーブとの接合部は土壁の土、蓋との接合部はアルミテープでとめます

お次は煙突ですが小屋の壁に穴空けるのは憚られるので、窓を利用します。
何十年か前に使っていた窓用エアコン スキニーの枠です。

窓にあてがうとこんな感じになります。

カインズホーム大高店で煙突を買ってきました
106φのステンレスメガネ板2枚一組 1,980円

106φステンレス T曲 1個 980円(結局使わず)

106φステンレス 1100mm 直管 2本 @980X2=1,960円

106φステンレス エビ曲 2個 @698円X2=1,396円

106φステンレス 450mm 直管 1本 698円

ステンレス自在固定金具 1個 680円

106φステンレス煙突先端 1個 1,780円

さて、仮組してみましょう

煙突の位置が分り、メガネ板の場所も決まったので板の上側は退役した衣類乾燥機の扉についていたアクリル板をはめよう

下側は杉板でちょうどのサイズにして取り付けよう

そして出来上がりのイメージを見るべく仮組

窓の外に古い材木が積んであるのは防災上好ましくないなあ

ここはセーフティファーストで材木を撤去することに

運んで運んで

材木がなくなると、禿げた塗装のトタン板が目に付くなぁ
浮いた塗装を削り、錆も落としてみましょう

さらにみすぼらしくなっちゃったのでなんとかせんといかん。
何十年か前に使った残りのペンキ(アイボリー)があるのでそれでも塗ろう。

塗って塗って、3度塗りを施しました

煙突を立ち上げる側のトタン板がきれいになったら、扉を挟んで南側のトタン板がみすぼらしくなったのでこちらも塗ることに。せっせと3度塗りしてやっとできた

ふう、大仕事だった

それでは煙突を立ち上げましょう。煙突の先端を取り付け支持金具で固定し、念のため番線で補強し完成

そして2020年12月1日 火入れです。動画撮りました。見てても面白くありませんが記録として。
その後、お湯沸かしたり、焼き芋作ったり楽しんでいます。

試運転でいろいろダメなところ出てくるのを覚悟しておりましたが一発でうまく行っちゃいましたのでちょっと拍子抜け。
そして12月末現在のマイブームはピーナッツを煎って食べること。
歯ごたえコリッコリになり、香ばしさが加わりとってもおいしい。寒い日でも午前中は小屋の中でストーブにあたって幸せを実感しております。

最後に費用を計算しておかないといけませんね。
・時計1型 薪ストーブAF-60(ガラス窓) 5,150円+送料660円 計5,810円
・軽石 中粒10L 2袋(@547円X2=1,094円) 計1,094円
・パーライト14L 3袋(@657円X3=1,971円) 計1,971円
・袋セメント 25kg 2袋(@404円X2=808円) 計 808円
・バーミキュライト20L 1袋 @657円 計 657円
・耐火モルタル(2kg) 1袋 @547円 計 547円
・亜鉛平板3尺X6尺 1枚 @1,738円 計1,738円
・106φのステンレスメガネ板2枚一組 1,980円 計1,980円
・106φステンレス T曲 1個 980円(結局使わず) 計 980円
・106φステンレス 1100mm 直管 2本 @980X2=1,960円 計1,960円
・106φステンレス エビ曲 2個 @698円X2=1,396円 計1,396円
・106φステンレス 450mm 直管 1本 698円 計 698円
・ステンレス自在固定金具 1個 680円 計 680円
・106φステンレス煙突先端 1個 1,780円 計1,780円
--------------
総合計 22,099円
ペンキやら材木やら使っていますが新たに購入していないので計上しておりません。
想定していたよりずいぶん安く出来上がっちゃいました。満足満足!
【おわり】
【DIY 目次】に戻る
--------------------------------------